昨今、テレビやネットのニュースで大手製パンメーカーが値上げを発表する話しを良く聞きます。
(理由としては、)
①穀物の国際価格が高騰していること。
その背景には、
環境問題(地球温暖化、山火事など)や
世界人口増加により消費量が過去最高を更新し続けていること。
コロナウイルスで企業は活動中止を余儀なくされた為であったり、
穀物輸出国のウクライナとロシアでの戦争よる様々な弊害が起こっていること等が原因のようです。
② 輸送コストが高騰していること。
アメリカの石油施設を襲ったハリケーンの影響や、ロシアからの原油の輸入規制などによって、
パンの材料である小麦、砂糖、塩、油脂の材料は海外から材料を大量に輸入してコストを抑えていた状況も、どんどん値上げしなければいけ状況です。
僕が10年前にパン屋で修行を始めてから価格高騰は続いていましたが、今年に入ってからは外国産はもちろんですが、国産も猛烈に上がっています(汗)
海外から輸入されるパン用小麦は、日本で使われる小麦の約97%です。
という事は、パン用の国産小麦は3%の自給率しかないということになります。
その3%の中から有機小麦を栽培される生産者さんは、更に少ないに違いないことが想像できますよね。
外国産の小麦は、味は美味しくて、パンがつくりやすくて、価格が安いので、大手から中小のパン屋さんは、ほとんど外国産小麦を使っています。
前置きがかなり長くなりましたが、
僕が「国産小麦を使う理由」は、率直に言って日本の小麦農家さんたちを応援する為です。
小麦を栽培してくれる人がいても、加工して食べてくれる人がいなければ、農業を継続することができなくなってしまう。
材料価格の高騰には、販売売価を上げることで解決できるかもしれません。
しかし、もし97%の外国産小麦が輸入できなくなってしまうことになったら
日本の3%の自給率では賄いきれなくなってしまいまう。
誰か応援してくれる人がいないとやる気が出なくなってしまうのと同じなんですよね。
それから、小麦粉の安全面を考えた時に外国産小麦が船で輸入する際に散布されるポストハーベスト(収穫後)農薬がとても気になっています。
最近、うちの常連お客様の中でパンが大好きなポストハーベストアレルギーの方が、
「某有名パン屋さんのパンが美味しそうで食べたら、翌日アレルギー反応が出て動けなかったんです、、、。
でもItami Bakeryさんのパンは食べてもアレルギー反応が出ないから嬉しい!!」と、言われていました。
アレルギー反応が出る食品を恐れず食べるなんて、恐るべし!と心の中で思いましたが、僕自身にとっては嬉しい言葉でした!
価格高騰、食糧自給率、安全性について北海道の生産者さんたちとお会いして対話しながら改めて思いました。
僕たちの選択が未来の「食」を決めていくと。