昨日、ご来店下さったお客様と、ブリオッシュについて何気ない会話をしながら思った事を書きました。

ブリオッシュ

ブリオッシュ

(私)
「ブリオッシュはどんな食べ方で召し上がって下さっているのですか?」

(お客様)
「温めて食べてますよ。2週間かけて!味の変化をゆっくり楽しみながら大切に食べてるんですよ。美味しいパンをありがとうございます♪」

(私)
「ありがとうございます!!」

とお伝えしながら、心の中で思いました。

2週間も〜!?
そんなに長い期間を毎日味の変化を楽しみ、大切に食べてもらえたなんて本当に嬉しすぎる 涙

うちのブリオッシュは、ルヴァン酵母の乳酸菌の能力と冷蔵庫(5℃)で保管して頂くと2週間は余裕で保存できます。

パン屋さんの使う材料は、生産者さんが汗水流して、苦労して、大切に育てて、収穫してくださった大地の恵みなんです。

小麦が芽を出した北海道十勝の農場

小麦が芽を出した北海道十勝の農場

様々なリスクも抱えながら懸命に育ててくださっています。

北海道で修行してた時に出会った小麦農家さんが言われていました。

「小麦は、一年に1度しか収穫できないんだ。収穫期は雨との戦い。収穫間近の小麦が雨に当たると種子から発芽してしまう。種子の発芽が始まると、発芽のための栄養として種子に蓄えられているデンプンなんかが消化・分解されてしまって、パンにならないんだ。商品価値がなくなってしまうんだ。赤カビ病になったら、家畜の餌にもできない、、、。でもね、喜んで食べくれる人がいるから頑張ってつくってるんだよ。」と、言われていたのを思い出します。

10年前に外国産小麦でパンを焼いてた頃の自分には、生産者さんの事を思ってパンを焼くなんて想像もできなかった。

しかし、北海道産小麦でパンを焼くようになってから自分は変わりました。

パンをつくりながら、北海道の農家さんの顔が思い浮かぶからです。

小麦と小豆でお世話になっている
北海道十勝本別町の土蔵さん

小麦と小豆でお世話になっている
北海道十勝本別町の土蔵さん

お客様に大切に食べて喜んで頂けたというのは、

「生産者さんの思いも、自分たちの思いも、お客様に伝わったんだ」と思うわけなんです。

大切につくられた物は、大切に消費されると信じています。

ちょっと話しは変わりますが、

最近、ラジオでもSDGsの話題が多く取り上げられています。

「日本は、世界の6番目に食品ロスが多い国。食糧を援助する以上に、食糧を廃棄している国。」

以前、この話しを聞いた時にとても胸が痛くなりました。

考えさせられました。

今の自分たちで何かできないものかと考えて、ハードなパンをカットする時に出てくる「パン粉」を乾燥剤を入れて保存することにしました。

そして、パン粉を再利用するレシピであるものを作ろうとしています。(お楽しみに!)

もし何か良いアイデアがあれば教えてください(^^)

昔修行していたパン屋さんの社長からは、「売上の5%は閉店間際に来店されるお客様の為に残すように!」と言われました。

(修行しながら、あえてパンを残すなんて廃棄ロスが多くなってもったいないと思っていました。でも、パンが残ってたら食中毒の問題もあるし、廃棄するのは当たり前だと思っていました、、、。)

しかし、仲良くなった農家さんの材料を使用したパンは、粗末にできなくなりました。

自分がお店を出したら、パンを1個でも廃棄しないお店にしようと決めていました。

今でも天気予報やニュースを見ながら毎日生産数を調整しています。

それでも売れ残りそうな状況の時は、

お客様にプレゼントしたり、

自分たちで食べたり、

実家に送ったり、

応援してくださる友人知人に買って頂いたり、

もったいないパンセットで購入して頂いたりしました。(購入頂いた皆様、本当にありがとうございます!)

もっと良いアイデアや取り組みはないものか、日々考えています。

うちだけの問題でもなくて、全国のパン屋さんも飲食店の方の悩みでもあります。

私たちの世代から「捨てない伝統」をつくり、次の世代に伝えてく努力し考えていかなければいけないと思います。

それが、生産者さん、消費者の皆様にとっても良い循環になると信じています。

美味しく感動するパンも焼けるようにチャレンジしていきます!

そして、食糧を廃棄しない取り組みにもチャレンジするパン屋にもなっていきます!

長々と書きましたが、

引き続きご指導ご鞭撻をよろしくお願い致します!